陸別が好き。
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37働きたいとなったときに、小さい子を預かってもらいながらは正直難しいところがあるかもしれないと私は思うんですけれど。土屋 たぶんその辺は今こうやってお嫁さんも外から入ってくる人が増えたことでちょっと変わってきたのかなと思うんですけれど。今まではじいちゃん、ばあちゃんが見てるからいいよ、で済んできたものが、そうもいかなくなってきて、だんだんと制度も整いつつあるけど、それでもまだ口コミ頼りだから、人のつながりが先にできないと何も探せないし、何も頼めない。そういう意味では、まだ公的なことができることはあるかなと思う。保育ママ制度にしたって、きちんと登録してこういう人がいますよ、こういう制度がありますよっていう情報提供をもっとしたらいいと思う。中村 都会とかだと、自分の聞きたいところに聞きに行って、自分のしたいことをして、みたいなことが何のしがらみもなくできるんですけど、ここではまずは自分が出て行って、人とつながらないと何もできない。まずは作ってという感じで、作るとそこにもしがらみができるから。いいことだけじゃないということもあると思うので。坂井 かといって離れるわけにはいかないんですよ、小さい町なので。だから、やっていくしかないんですよ、しがらみがあっても。中村 きっとそんなお母さんたちを見て、子どもたちもうまく渡っていけるはず。しがらみってこういうのかって(笑)。不便だからこそ良かったと思うときもある清水(ち) 子育てをしていて、みんなが清水さんのところの子大きく中村誉よし子さん:北海道赤平市出身。留萌市のヤマハ音楽教室の講師として10年間ピアノとエレクトーンを教えていたが、友達の紹介により、陸別でガス会社を営んでいたご主人と出会い、結婚。現在は陸別の自宅で20名以上の生徒を抱える個人のピアノ教室を開いている。夫と一男の3人家族。土屋たか子さん:東京都葛飾区出身。22歳のとき、友達に誘われて陸別へ酪農実習に来たことがきっかけで、その後も夏休みや冬休みなどに陸別へ訪れるようになる。2000年に十勝農業共済組合に勤務していた獣医(産業動物獣医師)のご主人と結婚。初めは専業主婦だったが、2年半前にご主人が陸別で開業したため、主婦業のかたわら、書類作成やカルテのチェックなど様々な事務方の仕事もこなしている。夫と二男一女の5人家族。かないとないし※。土屋 驚異の口コミだよね。清水(ち) それこそ引きこもっている人が仕事を見つけるのって、セイコーマートとかで「募集してます」と出ているところしかない。小さい子どもを預かってくれるところや保育ママも、別に紹介制度があるわけではないので、口コミだし。そういう意味では、ちょっと※平成26年度から無料職業紹介所が設置されました。

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