陸別が好き。
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24番台から町民の健康と人間模様を見守り続けて 2004年11月、新設の保健センターに「ふれあいの湯」(公衆浴場)がオープンしたことにより、陸別町唯一の銭湯であった「常盤湯」がその歴史に幕を閉じた。「常盤湯」の時代から番台に座り、町民を見守り続けてきた小原春美さん。陸別の農家に生まれ、土木作業の仕事などに従事されていたが、ご主人の病気をきっかけに銭湯での仕事を始めることになったという。「やはり水回りの清掃作業などが一番大変なのでは?」という質問に、「いえ、違います」という答えが即座に返ってきた。「営業が始まってからですね。営業の5時間、お客さんの相手をしているときです。常に利用してくれるお得意さんはだいたいペースがわかるんだけど、初めての人って自分んちの感覚でお風呂に入るので、湯あたりしたりして具合が悪くなっちゃうんでRIKUBETSU WomanInterview「ふれあいの湯」の営業時間は午後4時~9時だが、朝9時に出勤して昼頃まで清掃を行い、一旦帰宅、午後3時頃に再出勤するという勤務スタイルで働いている。お風呂屋さんの仕事で一番大変なこと まず、„お風呂屋さん〝の仕事の大変さについてお話をうかがった。すね。だから、新顔の人のときはすっごく神経使いますね。お掃除は身体動かすことだから全然いいんだけど、やっぱり営業が始まってからは何があるかわかりませんから。」 己の浅はかな推測を恥じつつ、常盤湯のときとの違いについてうかがうと、「常盤湯さんのときは番台が真ん中にあって全部見えたからよかったけど、ここは中が見えふれあいの湯小原春美さん陸別歴6?年6「常盤湯」から「ふれあいの湯」へ移っても

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