本書は、子どもたちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進めるコミュニティ・スクール（学校運営協議会制度）の実態と課題を示し、制度に対する疑問をQ&Aで整理した、学校関係者や教育委員会職員の方々だけでなく、保護者、地域関係者の方々にも広く活用できる1冊になっております。
昨今の学校教育を巡る改革の方向性や地方創生の動向において、学校と地域の連携・協働の重要性が指摘されています。
地域と学校がパートナーとして、ともに子どもを育て、ともに地域を創り、「地域とともにある学校づくり（コミュニティ・スクール）」を目指しませんか。

【本書の特徴】
◎筆者の調査をもとにした平成27年度までのコミュニティ・スクールの現状と課題を掲載。
◎コミュニティ・スクールにおいてよく聞かれる疑問をQ&A形式で、【基本編】【委員編】【運営編】【準備編】に分けて整理。

【商品パンフレット】
community_school.pdf（PDF）

Amazonでのご注文はこちらから

【目次】
第1部　保護者・地域による学校運営参画の意義と現代的特質
第1章　学校のガバナンスとコミュニティ・スクール
1 「よい学校　よい教育」とは何か
2 地域連携と学力
3 コミュニティ・スクールの目的と役割
4 学校を支配するパターナリズム
5 学校のガバナンスから見たコミュニティ・スクールの意義
6 学校で支援できない児童への対応
7 「 懸念」から「期待」へ

第2章　コミュニティ・スクール制度の制定過程
1 教育改革国民会議から中央教育審議会答申と法改正
2 コミュニティ・スクール（地域運営学校）創設の背景
3 足立区立五反野小学校における学校理事会成立過程
4 小括

第3章　学校運営参画の仕組みとしてのコミュニティ・スクール制度
1 コミュニティ・スクールのタイプ
2 コミュニティ・スクール・ガバナンスの定義
3 コミュニティ・スクールによる地域活性化の課題－文部科学省委託調査の結果から－
4 学校運営協議会設置規則の分析

第4章　コミュニティ・スクール指定期間
1 学校運営協議会権限等の位置づけ
2 委員に関する規程
3 小括

第2部　調査から考察するコミュニティ・スクールの実態
序章
1 急増したコミュニティ・スクール
2 学校運営協議会は学校のミカタ ―学校監視機関ではない―
3 学校改善にも高い成果認識
4 指定年数が長い学校ほど高い成果認識

第1章　コミュニティ・スクールの成果
1 コミュニティ・スクールと学力
2 コミュニティ・スクールと「生徒指導上の課題」
3 コミュニティ・スクールと教職員の変容
4 コミュニティ・スクールと「近隣トラブル」解決
5 何が成果につながるか

第2章　コミュニティ・スクールに対する校長の満足感と課題認識
1 校長の満足感を左右する要因は何か
2 コミュニティ・スクール校長の満足感の拠り所
3 コミュニティ・スクールをめぐる校長の課題認識の変化
4 学校運営協議会の役割と運営

第3章　校長が考える望ましい学校運営協議会委員
1 校長の「学校のガバナンス」認識
2 学校運営協議会の3 権限をどう捉えるか
3 小括

第3部　コミュニティ・スクールQ&A
【基本編】
Q 1 コミュニティ・スクールの義務化のゆくえ
Q 2 学校評議員との関係
Q 3 学校支援地域本部との関係
Q 4 学校選択制との関係
Q 5 小中一貫教育との関係
Q 6 複数校まとめた学校運営協議会の設置
Q 7 教職員の任用意見規程の扱い
Q 8 委員の身分と守秘義務

【委員編】
Q 9 学校運営協議会委員の定数
Q10 学校運営協議会委員の選出枠組み
Q11 校長が考える学校運営協議会委員の理想像
Q12 学校運営協議会委員の任期
Q13 学校運営協議会委員報酬の有無

【運営編】
Q14 会議の開催数
Q15 専門部会など実働組織の設置
Q16 学校の担当者
Q17 担当者の役割
Q18 学校運営協議会の運営費
Q19 学校運営協議会の代表
Q20 学校運営協議会の「承認」行為
Q21 「承認」権限行使の時期と実態
Q22 学校運営に関する意見の内容
Q23 任用意見の行使率と内容
Q24 学校運営協議会の議事
Q25 学校運営の混乱への懸念
Q26 会議の傍聴
Q27 学校運営協議会の情報周知方法
Q28 教職員の理解をどう促すか

【準備編】
Q29 準備期間と準備委員会
Q30 コミュニティ・スクール指定期間
Q31 校長による指定前の準備
Q32 視察先の選び方
Q33 委員人材の発掘方法は
Q34 学校運営協議会の名称
Q35 コミュニティ・スクールの指定書