気づく 立ちあがる 育てる
―日本の性教育史におけるクィアペダゴジー
堀川修平(著)
本体価格:2200円
発刊年月:2022/6
ISBN:9784871686808
Cコード:3037
管理番号:10095
「当事者」と出会い、「性的マジョリティ」としての自己のまなざしを問い直すとともに、性教育実践を創り上げてきた3人の教師たちの語りから、こんにちのクィアペダゴジーのエッセンスを明らかにしていく。
【目次】
第1章 「自己紹介」としての研究的位置づけの紹介
1.どうして私がこの研究を?
2.先行研究の整理からつかんだこと
第1部 気づく
第2章 「普通」の人たちにとっての同性愛者
1.JASE設立当初の同性愛者のとらえられ方
2.性教協における同性愛者のとらえられ方
第3章 画期としての1987年と同性愛プロジェクトの誕生
1.「アメリカ性教育研修旅行」の目的と旅順
2.同性愛/同性愛者との邂逅
3.動く木谷さんと得られた「気づき」
第2部 立ちあがる
第4章 認識を変えるきっかけとなった「アンケート問題」
1.同性愛プロジェクト、始動
2.猛省、そして、問われる教師たち
第5章 「私は、エゴイストでナルシストです。」―木谷麦子の問い直し
1.同性愛者のおかれている社会状況の再考
2.「マジョリティとしての女性」という立場性を問い直す
第6章 「カルチャーショック」と女性の自立―原田瑠美子の問い直し
1.「ドキッ」とした経験
2.「女性の自立」は誰の自立?
第7章 「そこに生きる人たち」と科学との乖離―貴志泉の問い直し
1.「一人前」へのプレッシャー
2.問われるセクシュアリティ
3.当事者抜きの「科学」の問い直し
4.第2部のまとめ
第3部 育てる
第8章 「アンケート問題」以降における同性愛プロジェクトの活動
1.性教協全体を巻き込んで
2.『新しい風景』という集大成
第9章 子どもたちへ伝える知/子どもたちと問い直す知―クィアペダゴジーの萌芽
1.木谷麦子実践「禁忌はどこまで崩せるか」の意義
2.貴志泉実践「体育理論の中で同性愛を語る」の意義
3.原田瑠美子実践「ホモって、染色体異常?」の意義
4.クィアペダゴジーとしての到達点と課題
※堀川修平『気づく 立ちあがる 育てる』に、下記の誤りがございました。
謹んでお詫び申し上げ、ここに訂正いたします。(2023年2月8日更新)
【正誤表】
『気づく 立ちあがる 育てる』正誤表