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性のおはなしQ&A

幼児・学童に伝えたい30 のこと


浅井春夫(著)
本体価格:1800円
発刊年月:2020/10
ISBN:9784871686532
Cコード:3037
管理番号:10076

 本書の特徴は、ひとつは性を語る上での基本的な「知識」を学ぶことを大切にしています。知識は、子どもの性をめぐる現実、性教育が依拠する子ども観と子ども像、性教育の基本的な考え方などを、理論編で解説しています。
 第2に、「態度」をどのように形成するのかが重要です。態度は、知識を獲得したうえで、具体的にスキルとして実践化していくために、つなぎとなる実践の出発点となります。子どもの行動や質問に対して素直に受け止め、どのように関わろうとするのかが問われることになります。
 第3として、具体的なスキルを学ぶことを、Q&Aでどのような場面で、子どもの質問の真意をどう受け止め、どんな言葉かけをするのかを会話形式で紹介しています。

【目次】
はじめに

第Ⅰ部 幼児・学童期の性~30のQ&A~

1.保育現場での疑問

Q1 パンツのなかに手を入れて、性器いじりをしている子を見たら…
Q2 おちんちんと、え〜と女の子は?!… 性器の呼び方はどうすればいい?
Q3 性器の名称はどう呼ばれてきたのでしょうか
Q4 排泄行為の援助の際の排泄器・性器のケアで必要なことはなんでしょうか
Q5 排泄行為、着替えにおけるプライバシ―をどこまで確保すべきでしょうか
Q6 信頼される男性保育者像をつくるために園としてできることはなんでしょうか
Q7 保育者の胸や性器を触ってくる子どもがいます(幼児期、 学童期ともに)
Q8 女の子は“あっち行け〜!” ―ジェンダ―による男女分離を考える―
Q9 “オカマ” ってなんなの? ―同性愛への偏見の刷り込みに抗して―
Q10 どうして○○ちゃんは足がわるいの? ―障がいをどう話すか―
Q11 保育のなかのいじめ問題をどう考える ―暴力にどう立ち向かうか―
Q12 子ども自身の名前について親・保護者に聞いてくる実践がありますが、どう考えますか?
Q13 幼児期に性教育は必要ないと思うのですが?
Q14 幼児期の性教育をすすめていくうえで、大切なテ―マのポイントと分岐点はどのようなものでしょうか
Q15 幼児期・学童期の性教育実践をすすめるためには、どのようなちからが求められるのでしょうか

2.家庭での疑問
Q16 おフロでこんなことを聞かれたら
Q17 ボク、おチンチンが立ってきちゃった! ―性器とのつきあいはじめ―
Q18 幼児期、学童期の子どもたちにも「性器」について教えなくてはいけないものですか?
Q19 セックス、セックスと叫んでいる子を前にして―性用語を使うことをどう考え、どう受け止めるか
Q20 あかちゃんはどこから?(ボク・ワタシはどうして生まれたの?) と突然きかれたら
Q21 お父さんとお母さんはセックスするの? ―愛情を語るとき―
Q22 子どもはキスしちゃいけないの? ―性行動へのアドバイス―
Q23 立ってオシッコができるよ! (スカ―トがはきたい!)
Q24 ボク(ワタシ) を使いたがる子には、こんなことばかけを―ことばのなかのジェンダ―を考える―
Q25 大きくなったら、ワタシも赤ちゃん生むの?―ワンパタ―ンではない人生を語る
Q26 あたらしいお母さん(お父さん) がきたんだよ
(うちはお父さんと二人なんだ) ―離婚と家族を考える―
Q27 おチンチンを見せる人がいたんだ! ―性犯罪から子どもを守る―
Q28 子どもポルノが新聞などで問題になっていますが、子どもにはどのように話したらいいでしょうか?
Q29 死んだら、どうなるの? ―生と死の教育へのチャレンジ
Q30 いのちをめぐる性教育実践について、そのポイントを考え直してみると、どのような点があるでしょうか

第Ⅱ部 幼児・学童期の性 ~理論編~
はじめに―性教育の扉をひらく―
1.なぜ性教育が必要なのか
2.幼児期のジェンダ―意識
3.性教育のこれまでとこれから
4.国際セクシュアリティ教育ガイダンス(改訂版)から考える
5.幼児期の性教育とコミュニケ―ション
6.性教育実践者になるための学びと姿勢

付 録
参考にしていただきたい最近の出版本、近刊の紹介

おわりに