陸別が好き。
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18 「今まではコピーバンドもOKだったの。でも来年は1曲でもバンドのオリジナル曲を持ってきてくれっていう設定に変えた。だからちょっとずつレベルアップじゃないけれど、コピーを10年やっているんだったら、10年のうちで1曲ぐらいオリジナル曲をつくってほしいというメッセージを込めた。もしかしたら、そのバンドのちょっとしたステップアップになって、自信にもつながってくると思うし。それがたとえ、おっさんでもね」。フレンズソングに込められた想い 2011年2月、陸別町の応援歌として発売された『フレンズソング~今、世界で一番ここが好き~』(作詞・作曲/佐々木栄一)。「ちっぽけな町だけど おれはこの町が好きで 満天の星空に子供達の笑顔が映る♪」というフレーズが印象的なこの曲への想いを伺った。 「フレンズソングは、もともとは鉄道まつりの歌(銀河線の歌)をつくってくれと言われたの。でも、鉄道の歌といったら、ゴダイゴとかEXILEとか有名どころがあるので、何か地元の応援歌っていうのを作りたかった。とくにちっちゃな町や田舎だと、みんな地元が好きだってなかなか言えないと思うんです。でも、若い時は言えなくても、改めて大人になってから、自分の生まれたところ、育った町っていうのを思い出してほしい。やっぱり自分の生まれた町は山の中のど田舎なんだ、でもここがよかったんだ、違うところに行っても、それが俺の原点なんだと言えるような大人になってほしい、そういう想いだった」。 町で人に会わないことは田舎の象徴だと語る佐々木さん。「みんな、車で隣の大きな町へ行って、3分や5分の距離でも二本足では歩かない。子どもやお年寄りは歩くけど、その真ん中の一番働き盛りの人たちは、陸別の町並みの変化に気づいていないじゃないかな。脇道や近道があったとか、ここの木がどうとか、ここのじいちゃん元気だったかなとか」。「しばれロックフェスティバル」で熱唱するジャッカル佐々木。今年(2017年)の7月には第11回目になる「しばれロックフェスティバル」。毎年、道内外から様々なアーティストが参加している。

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