15大型望遠鏡「りくり」銀河の森天文台のはじまりは、1989年に遡ります。この年の10月21日、北の夜空が真っ赤に染まりました。そう、低緯度オーロラが現れたのです。これをいち早く撮影し、日本国内初となる低緯度オーロラのカラー撮影に成功したのが陸別町の天文愛好家の津田さんと副島さんだったのです。そして陸別町は1987年に「星空の街・あおぞらの街百選」に選ばれた程の星空の美しい町。 オーロラが撮影されたことで、天文台建設の機運が一気に高まりました。さらに名古屋大学や環境省から陸別町に観測機器を設置させてほしいという打診もあり、1998年7月7日、ついに銀河の森天文台が誕生しました。 天文台が出来た当時、銀河の森天文台は公開天文台としては日本最大の望遠鏡を備えた天文台でした。オーロラを撮影し、そして天文台の職員となった津田さんが、この望遠鏡で一番最初に見る星に選んだのはおおいぬ座の一等星「シリウス」です。これは津田さんが子供の頃に買った望遠鏡で初めて見た星でもあります。惑星模型のひみつ実はスゴイ双眼鏡ちょっとレア「オーロラ発生装置」オーロラを観測した町ならでは、全国でも珍しいオーロラ発生装置もあります。オーロラが発生するメカニズムを小さな空間に再現し、その幻想的な色を楽しむことができます。天文台はじめてものがたり2階へ上がる階段のところにある惑星模型、大きさと距離の縮尺は同じではありません。大きさと距離の縮尺を合わせるととんでもないことに!惑星模型の説明書に注目です。大型望遠鏡観測室の外に置いてある大きな双眼鏡、これ、結構スゴイんです。大型望遠鏡では見ることの出来ない広い範囲を眺めることができて、視野は星たちがいっぱい。大型望遠鏡よりも、この双眼鏡の方が好きという人もいるくらい!?頭上に広がる星空を見渡すことのできる、屋上広場。ペルセウス座流星群やふたご座流星群の時など、ここにタタミが敷かれることがあります。寝転がりながら流れ星を探すのは最高です。望遠鏡の接眼レンズにスマホのレンズを合わせると、月のクレーターや土星の環などを撮ることができます。撮影してみんなに自慢してみましょう!ただし撮影に時間がかかってしまうので、混んでいるときはご遠慮下さい。天文台のくつろぎ空間こあがりの図書コーナーもおすすめ。絵本や専門書がおいてあるので、くつろぎながら宇宙の謎に迫るもよし、天文台スタッフと宇宙談義をするもよしです。流星群の時には屋上広場にタタミが並ぶ混んでいないときはスマホで撮影OK銀河の森天文台の楽しみ方
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